2024年6月 N高等学校・S高等学校 宿泊型体験学習プログラム レポート(後編)
2024年6月24日から27日まで、N高等学校・S高等学校 宿泊型体験学習プログラム
「ブリの養殖日本一!鹿児島県長島町から漁業と地域の今と未来体験」を実施しました。
前編・後編にわけてその様子をお届けいたします。
★前編はこちら
プログラムの様子をご紹介(後編)
〈2日目〉味噌作り体験
腹ごしらえをした後は、味噌づくりに挑戦!
COCOROMISOを作る、石元淳平醸造さんのもとで体験させて頂きました。
大豆を自分の手でつぶすところから、全て自分の手で行う手仕事。シンプルですが、かなり体力の使う作業です。
日本の食に欠かせない身近な調味料を、自分の手でつくる。暮らしに根差した食文化の体験になりました。
他地域の生徒たちにとってはあまり馴染みの無い、九州の「麦みそ」。約1か月後の完成を楽しみに、自分や家族への思い出に残るお土産になりました。
〈3日目〉船釣り体験・BBQ
3日目は、多くの生徒が楽しみにしていた船釣り体験。遊漁船「すずかぜ」に乗船させて頂き、1人1本棹を握って大人数での釣りに挑戦。
狙うは「ガラガブ」、全国的にはカサゴと呼ばれる魚です。ほとんどが初めての釣りで釣れるかなと不安な中、全員が1匹以上釣ることができ、結果は大漁!!無事にお昼ご飯を調達できました。
そして釣れた魚は、すぐにBBQで頂きました。伊唐島の旬感Foodsさんにお世話になり、全員で手分けをして魚をさばき、火をおこし、食材を切って、焼いて、BBQを楽しみました。自分で採ったものを頂くという経験を通して、食への関心もより高まったことでしょう。
昨日初めて魚をさばいた生徒も、早速ガラガブで実践練習ができ、魚捌きをマスターしていました!
〈4日目〉成果発表会
生徒たちは、体験の様子を各自撮影し「若者が長島町に来たくなる動画」をテーマに、1分間の縦動画をグループごとに制作しました。
限られた時間の中で動画の構成、撮影、編集まで全て自分たちで行い、最終日の発表会には、長島町長、役場職員さん、お世話になった事業者さんも集まり、4日間で感じた長島の魅力を町民にも共有することができました。
受け身の観光ではなく、長島で暮らし・働く人々の目線に立って体験をする中で、彼らが感じた長島町の様子が素直に伝わってくる作品たち。沢山の体験と体感した思いをうまく詰め込んで、テーマや視聴者に伝えたい長島の魅力が存分に発揮された動画でした。
審査員をつとめた町長も、若者が発信した町の魅力と独自の視点に大いに感心されました。学生のみならず、町民にとっても相互作用のある体験プログラムになったと、会場全体で認識することができました。
動画作品は、こちらからご覧いただけます!
4日間を経て、生徒からは「実際の漁業について間近で初めて見て、第一次産業と第二次産業の関係を知ることができた」、「新しく1歩踏み出す大きい経験になった。もっといろんなことに挑戦していきたい!」、「地域の協力の仕方やつながりの広さや地域の継続する力を知れた」という感想があげられました。タイトルにもある「漁業と地域の今と未来体験」を、彼らなりの視点で感じ考えてくれたことは、我々にとっても今後の地域を考えていく上で、大きな学びとなりました。長島町内には高校がありません。しかし、今回のように町外の学生たちが長島に滞在し、町民と共に様々な体験をし、アウトプットにつなげていくことで、町に若い視点とエネルギーを取り入れることができると確信できました。
長島町の事業者の皆様にも手厚くご協力頂き、6月という天候に左右される時期ながらも、奇蹟的な晴れ間に恵まれ、屋外での体験も全て実施できました。生徒の皆様にも存分に長島を味わっていただくことができたかと思います。
この宿泊型プログラムは、秋にも柑橘をテーマに実施いたします。
様々な体験と出会いを通して、長島町の魅力を1人でも多くの人と共有できたらいいなという願いも込めて、
引き続き企画・運営に励んで参ります。
〈メディア掲載情報〉本プログラムの様子は、下記のメディアにも取材・掲載頂きました。併せてご覧ください。
・NHK鹿児島 6月27日
・南日本新聞 7月3日朝刊
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